サルサダンスにはいくつか種類があります。
代表的なものとして、ON1、ON2、キューバンなどと呼ばれるものがあり、
それぞれ、LAサルサ、NYサルサ、キューバンサルサとも言われています。
まずは、サルサダンスの基本的なステップをご紹介します。
NYスタイル(ON2)
サルサを踊る人々の中で一般にON2と呼ばれるスタイルは、
NYサルサやNYスタイルサルサ、NYクラブスタイルサルサとも言われています。
ON2には2種類のタイプがあり、90年代では1拍目を待って2拍目からのブレイクでステップが始まるON2、
いわゆるボールルームスタイルと呼ばれるサルサが流行っており、これがNYスタイルと呼ばれていた時期もあったようです。
これに対し、現在世界中で主流となったON2は、
1拍目からステップをしながらも、ブレイクは2拍目でするスタイルです。
このスタイルは、NYのレジェンド、エディ・トーレス(Eddie Torres)が考案したものであることから、
エディ・トーレス・スタイルと呼ぶ人もいます。
特徴としては、ブレイクした状態で4拍目と8拍目を待つことから、全体として伸びやかな流れを感じながら踊れる点ですね。
また、サルサは基本的にはペアで踊るものですが、
曲の途中で手を放し、それぞれ一人で踊るもしくは相手の踊りを真似して追いかけるシャイン(shine)と呼ばれるソロパートを入れることがあるのもON2の特徴です。(今ではON1でもこのシャインを入れることが増えてきました)
NY(ON2)スタイルの基本ステップはこちら
LAスタイル(ON1)
ON1と呼ばれるスタイルは、LAスタイルと呼ばれることも多く、
1拍目からのブレイクでステップが始まり、足を戻してきたところで4拍目と8拍目を待つところから、
その特徴を表す時、Stop and Goや切れがある、直線的と表現されます。
ブレイクのタイミングが1拍目であることから、1拍目にアクセントのあるサルサ音楽によく合います。
ON1とON2の違い
ON1、ON2の呼び名ですが、これはステップする際に前後に踏み出す時のタイミングの違いに由来します。
サルサの音楽は4拍子ですが、大きく踏み出すタイミングが1拍目か2拍目かの違いによってこのような呼ばれ方をします。
その場でステップを踏んでいるところから前に踏み出すあるいは後ろに踏み出すことをブレイク(break)といいますが、
ブレイクを1拍目でするならbreak on 1、2拍目ならbreak on 2と言うため、
それぞれで踊るスタイルをON1、ON2と呼んでいいます。
キューバンスタイル
キューバンサルサについては、ブレイクのタイミングで考えるとON1と同様に1拍目ですが、
ON1と呼ばれることはありません。
キューバンスタイルはキューバンスタイル独自なもの。
また、サルサと言われながらも、キューバを起源としてアメリカで形作られた「サルサ」と区別して、
キューバで育まれた「ティンバ(Timba)」というダンスと言われることもあります。
まとめ
いろいろなスタイルのあるサルサダンスですが、
そのスタイルやそれを教える先生によって、パーティが異なったりするので、
同じサルサダンスを習っていても、スタイルが違えば、まったく会わない人がいたりします。
前に踏むか、後ろに踏むか異なるだけで面白いですね。
上級者になると、どのスタイルでも踊れる人もいますが、これから始める方は、
まずは、いろいろ試してみて、一つのスタイルを学ぶのでいいではないでしょうか。