はじめまして、管理人のホセです。東京都在住、40代男性です。
サルサダンスと出会うまでの自分は、
極度の人見知りで、女性と面と向かって話すことができず、仕事では飲めない酒を飲んで営業して、
会社の付き合いだけで友達もできず、家と会社を往復する毎日を送っていました。
そんな生活が、サルサダンスと出会い、少し輝くようになりました。 まさか自分が、夜の六本木に行くことになろうとは!
想像してください。
あなたが、ラテン美女とサルサダンスを踊っている姿を!
サルサダンスとの出会い
新入社員のダイがサルサというダンスを踊っていると聞いて、声をかけてみた。
定時で会社を上がり、サルサを踊りに行っているというダイは、
もう15年も同じ会社で働いている私の前でこう言ったのだ。
『この会社の人って、ツマラナイですね。』
『仕事ばっかりで、自分の趣味に打ち込んでいる人がいないですよ。』
アラフォーになって、仕事は適当にこなし、夜は会社の人や客先と会食に行って、また翌日、会社に行く。
そんなことが、延々と繰り返されて15年経ち、
自分は何を残してきたのかと問われると答えに困るような、
そんな毎日に疑問を抱くようになっていた私は、部下を諭すよりも、妙に納得してしまった。
確かに、自分は何をやってきたのだろう。何を残してきたのだろう。
サルサクラブへ
さっそく、ダイに誘われて、サルサクラブへ行くことになった。
六本木のクラブというと、ホストや外国人がいて、怖いイメージがあったが、、、
まずは、どんな感じか下見をしてから、
エントランスのドアを開けると、何十組もの男女のペアが、所狭しとサルサを踊っていた。
すごいと、圧倒されるばかりで、ダイが友人を紹介してくれても、声も聞き取りにくく、
サルサの先生という方に、ステップを教えてもらいながら、前後にステップを踏んでみたが、
よくわからないまま時間が過ぎていった。
ドア1枚隔てるだけで、ここまでの非日常な世界があるなんて。
面白いとか、そんな感情もなく、ただ気になる存在としてサルサが頭に残っていた。
ダイに誘われるがまま、今度は、スタジオレッスンを受けることになった。
そこでは、基本的なステップ、まず、左足を後ろに下げる、ニューヨークOn2というスタイルを習うことになった。
まずは、ベーシック。
前後に歩くだけなのだが、実はこれが非常に重要なサルサの基本で、後にこの奥深さを知ったのだが、
当時は本当に、ただ前後に歩いていた。
次は、クロスボディーリード。
続いて、ライトターン。
そして、オープンブレイク。
これらの基本的な動きに、様々な技を組み合わせて踊るのがサルサダンスだ。
毎週のスタジオレッスンは、楽しく過ぎていった。
サルサの基本的なことはこのときに習ったように思う。
そして、ついて、ソーシャルデビューを果たすことになる。
サルサ業界では、ソーシャルというとサルサクラブで普通に踊ることをいい、パフォ(パフォーマンスの略)というと公衆の面前でサルサダンスを披露するパフォーマンスをいう。
サルサの3つの壁
サルサのソーシャルデビューには、3つの壁がある。
この3つだ。
- 音の壁
- 壁の花
- 時間の壁
音の壁
サルサダンスは、どのダンスもそうなのだが、音楽に合わせてステップを踏んで踊る。
なので、リズムが聞き取れないと踊ることができない。
サルサ音楽は、8拍子。
ワン、ツー、スリー、フォー、ファイブ、シックス、セブン、エイト
ニューヨークOn2の場合は、
ワンで左足を後ろに下げて、
ツーで右足を後ろに下げて、
スリーで左足を前へ出して、
フォーは、お休み
ファイブで右足を前へ出して、
シックスで左足を前へ出して、
セブンで右足を後ろに下げて、
エイトは、お休み
女性はこれと逆の動きになるため、向かい合って踊ると、ぶつからず踊ることができるわけだ。
この音が取れないと、うまく踊ることができない。
実際に、Youtubeでカウント入りのサルサ音楽があるので、練習用に聞いてみてほしい。
ホセの場合は、自分が間違っても、女性が教えてくれることが多かった。
初心者にとっては、すべての相手が自分より上手いので、裏返ったときやリズムが狂ったときは、相手に合わせるようにして、正確なステップに修正するのがいいだろう。
壁の花
地蔵になる。とも言うのだが、自分が下手で恥ずかしく女性を誘えない状態。
自分に自信がないので、女性を誘えず、、
ホセ自身も人見知りのため、これには時間がかかった。
ただ、少ない技でも一生懸命に相手と向き合えば、嫌な顔はしないはず。
実際に見たことがあるのだが、
初心者の男性が、某女性インストラクターを誘い、クロスボディリードとライトターンを繰り返していた。
それでも、その女性インストラクターはツマラナイ顔をせず、その男性とまっすぐ向きあい、楽しそうに踊っていたのでした。
男性が、自分のできることを一生懸命にやって踊ったときに、女性は嫌な顔はしないはず。
ぜひ勇気をもって誘ってみてほしい。
(人見知りのホセは、同じスタジオレッスンに通う女性によく踊ってもらっていた。)
時間の壁
サルサの曲は、1曲3分くらい。
この3分間 男性は女性をリードし続けることになる。
最初、技が少ないときは、時間が余って、何度も同じ技を繰り返すことになるが、
多くの難しい技よりも、少ない技をしっかりとマスターして繰り返したほうがいいと女性は思うようだ。
とあるパーティのとき、
自分にとって音が取りづらい曲がかかって
まったくリズムが取れず、相手の女性が愛想をつかして、
1曲まるごと、シャインで終わったことがあった。
自分が悪いのだが、これにはかなり傷ついた。もう二度とあの人とは踊るまいと思った。
また、あるときは、腕を極めてしまったことがあった。
女性には謝り、その技は封印した。
その日のテンションはガタ落ちで、早々に帰宅した。
毎週のスタジオレッスンには、通っていたが、ソーシャルでは、
あまりパッとしない日々が続いていた。
もともと、ダンス経験もなければ、リズム感もない、そんな自分が踊れるようになったら、おもろいやん。
と軽い気持ちで初めたサルサなので、そろそろ、ひと休みしてもいいかな。なんて思いはじめていた。
いっちー先生との出会い
そんなとき、とあるサルサクラブで、サブロクという技を繰り返すジーパンにTシャツ、ヒッピー風の男性が踊っていた。
明らかに他の人と動きが違い、くるくる回っている動きについ見とれていた。
周りの人に聞くと、通称いっちーマーリオと呼ばれるインストラクターの先生だそうだ。
いっちーさんとの出会いが今後のサルサ人生を変えることになろうとは、
このときは、全く想像していなかった。
踊り終わったいっちーさんに声をかけてみた。
『いっちーさんですか?』
『どうもどうも、はじめまして、いっちーと言います。』
インストラクターの先生なのに、腰の低い人だなー。というのが第一印象。
そして、最近の悩みを打ち明けた。
『実はいま、サルサをお休みしようと思っています。』
3つの壁にぶち当たって、停滞している自分の状況を伝えたところ、
『大丈夫ですよ。そんな人のために、インストラクターがいるのですから。私も同じような経験をしてきたので、自分が経験したよりも、最短距離でサルサを踊れるようになっていただくのが役目です。』
『毎週、曜日別にレッスンをやっていますので、ぜひいらっしゃってください。』
すごく丁寧にやさしく誘っていただいたことが嬉しくて、いっちー先生のレッスンに通うことになった。
いっちー先生のレッスンは、
丁寧すぎるくらい丁寧で、ひとつひとつの動作の意味まで教えてくれるので、
理屈から納得して覚えたい人にもちょうどいい。
例えば、ステップで足先を向ける方向についても、次の動作がやりやすいようにこっちを向けているのですよ。といった具合。
そして、いっちー先生が一番大事にしているのがベーシック。
ベーシックが基本で、上半身で行ういろんな手技は、その延長にすぎない。
いままで前後に歩くだけのベーシックだったのが、ぜんぜん違う体の使い方だったようだ。
レッスンが終わったあと、何を食べても美味しい近所の居酒屋で一杯飲んで、
サルサの疑問など話ができるのもいっちー先生のいいところだ。
そんなわけで、私といっちー先生のサルサダンスの旅が始まったのだが、その後、一緒にニューヨークに行ったりと、
いろいろな経験を重ねていくことになる。
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https://salsabito.com/salsa/new-york2/